ゆいちゃんの初恋事情。

みんなの視線が痛いほど刺さってくる


悠斗くんは私が話すのを待ってる


『‥‥悠斗くん達が頼りないわけじゃないないんです‥‥』


『ただ‥‥心配かけたくないだけなんです‥‥』


私は声を絞り出すように言った


悠斗くん達はただ黙って聞いている


多分他の質問の答えも待っているのだろう‥‥


『あれ日常的にやられてたわけじゃないんです‥‥あの日いきなり下駄箱の中にゴミが入っていて、でもそのまま気にしないで教室まで行ったんです‥‥』


『教室についたら知らない女の子に呼ばれて引きずられるように体育館倉庫に連れていかれてめざわりって言われました』


『その後10人くらいのバットとかを持った人が出てきて私を殴り始めました‥‥以上です‥‥』


私が話終わるとみんなうつむいていた


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