痴漢は犯罪です!!
「美穂さん…、何したの?」
「私ね、空手2段なの。昨日の怪我で左足があまり踏ん張れなかったけど。いや、踏ん張れないのはこっちが原因かな?」
自分のお腹をさする。
「赤ちゃん、大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。」
またフフフと微笑む。
「あれ?美穂さん。」
中川も追いついて美穂を見て驚くが、あまり状況を理解していない様子だ。
「亜優美さん、よく頑張ったわね。安心して。ここから先は私の出番だから。」
美穂はそう伝えると、鞄からある物を取り出して亜優美に見せた。
「ええっ!美穂さん、警察官だったの!?」