Snow&Cherry
あれから、二分後位に声は出て。

それからは、特に何事も起きないまま、林間学校も最終日となった。
行きと同じように、永瀬の隣に座る。
違うのは、手に本が無いこと。





「それでさー。」





永瀬とは、林間学校を通して仲良くなれたと思う。
現に、林間学校前の永瀬に対するイメージと今のイメージは、ほぼ真逆といって良い。





ただ怖い人だと思ってたから。
今回、林間学校に来て良かったな。






「じゃあね。」

「ん。」






私の最寄り駅に着き、私はバスを降りた。
少し浮いた心を押さえながら携帯を開くと、登録したばかりのメールアドレスからメールが来た。










『また明日』










たったそれだけのメールも、永瀬からだと思うと、なんだか嬉しかった。

< 10 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop