Snow&Cherry
佐々木は自分のクラスでは無いのに、ずかずかと入ってくると、永瀬の前のまだ来ていない子の席にドカッと座った。
そして、私をチラッと見ると鼻で笑い、永瀬と話し始めた。

私は、静かに席をたつと、いつも話しているグループの所に言った。

…………1週間前と何も変わらない朝。
ただ一つ、佐々木が教室にいることが、いつもと違うだけ。



結局、永瀬と私は違う。
永瀬は、学年のトップで。
私は、ただのいじめられっ子。



「……奈々?どうかした?」


花が私の顔を除きこんでくる。
私は、大丈夫と笑い、いつもの朝に戻った。



教室には、佐々木の笑い声が響いていた。

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