Snow&Cherry
第六章
朝。母親が朝ごはんを作る音で目が覚めた。
柔らかな日差しが、窓から差し込んで、鳥のさえずりが聞こえる。
空は、雲一つない青空で、降水確率は0%だという。
穏やかな朝。
いつもと変わらないこの光景に、昨日の事は夢だったんじゃないかと思ってしまう。
しかし、プリントの震えた字を見れば、夢でなかったことを痛感する。
昨日、多田は死んだ。
朝のニュースを見ても、それらしき事はニュースになっていないし、まだ多田は、教室にいるのだろう。
今日は、昨日よりも遅めに行こう。
きっと、殺人事件があったことが登校中に、メールかなんかで回ってきて、休校になるだろう。
それで良い。
何も知らない佐倉は、家でのんびりする。
ハルも、大人しくしている。
何もない日常が、返ってくる。
柔らかな日差しが、窓から差し込んで、鳥のさえずりが聞こえる。
空は、雲一つない青空で、降水確率は0%だという。
穏やかな朝。
いつもと変わらないこの光景に、昨日の事は夢だったんじゃないかと思ってしまう。
しかし、プリントの震えた字を見れば、夢でなかったことを痛感する。
昨日、多田は死んだ。
朝のニュースを見ても、それらしき事はニュースになっていないし、まだ多田は、教室にいるのだろう。
今日は、昨日よりも遅めに行こう。
きっと、殺人事件があったことが登校中に、メールかなんかで回ってきて、休校になるだろう。
それで良い。
何も知らない佐倉は、家でのんびりする。
ハルも、大人しくしている。
何もない日常が、返ってくる。