あたしこそが最愛最高の姫である
記憶
玲のいるリビングへと降りると、玲はソファーに座りながらテレビを見ていた。
「……あれ?ご飯じゃないの?」
いつもこの時間になれば用意されているはずのご飯は何も用意されてない。
疑問に思いながらも玲の隣に腰掛けると、チラリとあたしに視線を向けた。
「………いや、今日は外に行こうかなと思ったんだが……」
玲につられるように向けた先のテレビに映る映像を見て、あたしは絶句した。
「は?」
気の抜けた声が漏れる。
玲を見ると、玲もただ呆気にとられたようにテレビを見つめているだけだった。
映っているものはテレビのニュース。
そのニュースの内容は……。