あたしこそが最愛最高の姫である




美玲side*





少し薄暗くなった校舎をゆっくりと歩く。




もうこの時間には誰も校舎に残っていない。




こんな静かな廊下は久しぶりだ。






そんなことを思いながらも、先ほどの和矢くんとの会話を思い出すと笑みがこぼれる。






この調子でいくと簡単に暴走族なんてあたしのモノになりそうじゃない?






暴走族があたしのモノになるとあの女は消える。






姫なんて簡単に呼ばせない。






「ふふふっ」





あたしの笑い声は静かな廊下に消えていった。













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