あたしこそが最愛最高の姫である
そして次の日。
今日も朝から生徒会室にこもってだらだらとしていた。
でもめずらしく生徒会室に全員集まっている。
いつも誰かがいないことが多いんだけど。
蓮はいつも通りあたしの膝枕で寝ていて、直は携帯をいじっていて、紫苑と悠斗はゲームをしている。
あたしは適当に買ってきてくれた雑誌を読んでいる。
「ねぇ、美玲?今日も暴走族のヤツと会うの?」
そして自由すぎる時間を過ごして蓮の頭のせいで足が痺れてきたころ、不意に悠斗があたしに問いかけてきた。
「え?多分?」
悠斗の問いを適当に交わしつつ、さすがに蓮を動かす方法を考える。
頭を乗せているだけならいいけど、がっちりおなかに手を回されてしまっている。
起こせばいい話だけど起こすのは何だか…申し訳ないし。
……どうしよう、と呑気に考えていた。
「暴走族かぁー。あんなやつらも良くあんなブスを姫なんかにしたよなー。マジキモイわ」
「お、紫苑。やっぱそう思うよね?」
「俺も思う」
「おぉ、直も」
まぁまずはお腹に回されている腕を離すことが先だよねー。
「だってさ、美玲と比べてみ?この差はどうされましたって感じだろ」
「それねー。あの子の顔は普通より整ってると思うけど、性格悪いよね」
「でも性格の悪さでも美玲のが勝ってそう」
「悠斗やめとけ。美玲キレんぞ」
「美玲とあの子を比べたらダメだって」