あたしこそが最愛最高の姫である





「まじでお疲れー」




「おつー」






「……すっごい腹立つんだけど」






色々突っ込みたい会話だ。






そもそも悠斗はあたしと和矢くんが会う事が気になっていたんじゃないのか、と自分は悠斗を適当にあしらってたくせにムッとしてしまう。






……はぁ、と思って軽くため息をつく。






地味に盛り上がっている会話を視界からシャットダウンし、蓮に集中する。






そっと蓮の髪を撫でてみる。





ちゃんとセットされている蓮の髪。







すごい触り心地が良い。







わしゃわしゃと撫でてみたり、髪を手で解いてみたり、指に少し無理矢理だけど髪を巻き付けてみたり。








あたしは蓮の髪に夢中でハマっていた。














< 64 / 253 >

この作品をシェア

pagetop