あたしこそが最愛最高の姫である
直ー。
助けてーーー。
紫苑と悠斗はどうせ助けてくれない薄情モノだから、心の中でまともな直に助けを求めるけど……何の意味もない。
そして痺れを切らした蓮があたしの顎を掴んだ。
「……っ」
そのままグッと持ち上げられる。
蓮と視線が絡む。
「美玲、いたずらも程々にしろよ?」
ここは大人しく頷く。
すると蓮は少し納得したのか、眉間のしわを緩和し目を細めてあたしを見てきた。
「………お前は俺のモノだ。暴走族になんか渡すわけねーよ」
そして蓮はゆっくりとあたしに顔を近づけ…頬にキスを落としていく。
「ん……っ。蓮、くすぐった……」
くすぐったさに身をよじろうとしても、蓮に手を押さえられてしまい動けない。
「………愛してる」
そして蓮はあたしの唇にキスを落とした。