あたしこそが最愛最高の姫である





そしてバイクを走らせること15分。




俺は毎日学校にバイクで登校している。





本当は禁止されてるけど、騎王の幹部である俺に口出ししてくるヤツは殆どいない。






……生徒会は別だけど。









いつもよりスピードを出せば、倉庫に直ぐに付いた。





騎王の倉庫は倉庫と言えないほど大きく、辺りにはバイクやら車やらごっちゃごちゃに散乱している。





倉庫って言っても第一倉庫、第二倉庫、城、と呼ばれている三つの建物の総称のこと。





第一倉庫は面子たちが溜まる大きな倉庫。





いちよその回りに大きなバイクを置く駐車場もあるけど、あんまり役に立ってない。






第二倉庫はメンバーが仮眠を取ったり出来る場所。






第一倉庫よりは敷地面積が小さいが、三階建てとなっている。






そしてそんな第一倉庫と第二倉庫との間にある“城”と呼ばれる建物。






ここは幹部専用の四階建てのビル。







一階は、まぁまだ他のメンバーが立ち入ることも出来る。






でも二階から上には幹部クラスの人間、または時期幹部クラスの人間以外立ち入ることすら禁止だ。





そして俺は城の前にバイクを止め、スキップしそうな足を抑えて建物の中へと入っていった。












< 72 / 253 >

この作品をシェア

pagetop