【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
対峙*.゜
「ちょっと理貴!あんた夏休みだからってダラダラしすぎよ!」
夏休み14日目。
昼飯を食べ終えて、ソファーに寝転がりながら雑誌を読んでいると、呆れたようにそう言われた。
「宿題とかちゃんとやってるんでしょうね?」
「あー。やってるやってる」
なんて嘘だけど。
こんなくそ暑いのに、外になんか出る気にもならないし、かといって家で真面目に勉強するような性格でもない。
……というかもう、何も考えたくない。
「あ、そうだ。昨日ご近所さんにスイカ貰ったのよ。食べる?」
「んー……食う」
のっそりと起き上がり、はあ、とため息をつく。
これじゃただの引きこもりだな。