【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
カフェにつくと、俺達は向かい合って座り、適当に飲み物を頼んだ。
土屋は珈琲。俺はあまり珈琲が好きじゃないから、アイスティー。
飲み物が来るまで、二人とも無言。当然だ。共通の話題なんて、沢森くらいのものなんだから。
やがてそれぞれの飲み物が来た所で、土屋が口を開いた。
「……全部、話して欲しい。お前と恵梨の間にあったことを」
「……ああ」
「真実を知りたいんだ」
何かを覚悟するような瞳で、土屋がそう言うから。
俺も真剣に話そうと決めた。
俺は全てを話した。
沢森と出会った時のことや、いい女友達だと思っていた事。