【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
下らない罰ゲームの挑発に乗せられて、沢森と付き合ったこと。
付き合い初めてすぐに、沢森に恋してることに気付いたこと。
バレンタインの日のこと。
土屋は時々相槌を打ちながら、俺の話を聞いてくれていた。
俺が話終わる頃には、グラスの中の氷が、すっかり溶けきってしまっていた。
「……大体のことはわかった」
土屋は静かにそう言ってから、俺を見つめた。
「確かに、やっぱりお前も悪い所があったけど、今の状況には同情するよ」
苦笑いしながらそう言う土屋。
でも、と土屋はすぐに真剣な表情に戻った。