【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
やっと、前に進める。と安心したように滑川が呟いて。
「応援してるよ!頑張れ!」
そう言った滑川は、心からの笑顔だった。
……やっぱすげえよ、お前。
「滑川の笑顔、なんかいいな」
「え?」
「元気でる」
俺に引け目を感じさせないように、って、笑ってくれてるのもあるんだろうから。
……俺はそれに、救われてる。
うじうじしてたんじゃ、背中を押してくれた滑川にも失礼だ。
「俺も頑張らなきゃな」
早く二学期になれ。
……沢森に、会いたい。