【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
雷鳴*.゜
海に行った後の残りの数日は、あっという間に過ぎた。
俺は家でゴロゴロしてたり、最終日になると、昴が宿題を写させてくれと泣きついてきたり。
たまにカーテンを開けて外を見ると、運がいいときは、沢森の姿を見つけることができた。
──沢森が俺を見ることは、なかったけど。
そして二学期が、始まる。
「おはよー!理貴!!」
教室に入ると、前からガバッと抱きついてきた昴。
なにこいつ、テンション高すぎ。
「暑い。ひっつくな気持ち悪い」
「朝から辛辣っすね!!」
だって男同士で抱き合うとかないだろ。