【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
「いやーほんと理貴は救世主だよ!」
「何が」
「理貴がいなかったら、俺の宿題が終わることは無かっただろう……!」
あー、それでテンション高いのか。
……都合いいやつ。
「少しは自力でやれよバカ」
「自力でやっても全然解けなかったんだよ!」
「それ威張る所じゃねーから」
そんな話をしながら席に着くと、前のドアから沢森が入ってくるのが見えた。
沢森は、チラッと俺の方を見ると、俺が沢森を見ていたことに驚いたのかすぐにバッと視線をそらす。
……なんだそれ。可愛すぎるだろ。
「あー、やべえ」
「理貴?」
「俺、死ぬかも」
沢森が可愛すぎて、好き過ぎて。
そろそろ、心臓もたない。