【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー




「じゃあ今日の日直はプリント綴じ、頼むな。えーと、木村と沢森か!」


──そう、日直が同じになったのだ。


しかも同じになっただけじゃなく、放課後に残って二人きりで作業しなきゃいけないというおまけ付き。


……俺的には、沢森と一緒にいられる時間が増えて願ったり叶ったりだけど。


ちら、と沢森を見てみたけど、後ろからじゃその表情は伺えなかった。


嫌そうな顔してんのかな、とか思うと、ちょっと胸が痛む。


「じゃあ俺、日直の仕事あるから!」


放課後。

部活先行ってて、と昴の肩を叩くと、昴が訝しげな顔で俺を見た。


「……日直の仕事とかくそダルいのに、お前楽しそうだな〜」

「そうか?」

「なんかいつもよりもキラキラしてる」


眩しいわー、と目を細める昴。


キラキラって……そんなオーラみたいなの、俺は出してないけどな。



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