【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
「……くだらねえ」
そんなある日、放課後、友達同士で集まって、簡単なトランプゲームをやっていた。それに負けたやつは罰ゲームをする、というものだったのだが、その罰ゲームの内容に、俺はそう吐き捨てた。
罰ゲームの内容は、誰か女の子に嘘の告白をする、というものだった。
中学生のガキが考えそうな事だろ?
「おいおい理貴、自分が負けたからってそんな風に言うなんて卑怯だぞ!」
「そうだよ、言い逃れすんなよー!」
「……そういうんじゃねえよ。ほんとにくだらねえからそう言ったんだよ」
そう言ってはみるものの、誰も俺の意見なんて聞く気もないようで。