【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー




「理貴、英語以外は頭いいのになあー」


昴の言う通りだ。


英語以外なら、余裕で学年上位に食い込めるし、実際英語で足を引っ張られながらも、学年350人中45位という好成績をこの前も残した。


だから見逃してくれてもいいのに、そういうわけにはいかないらしい。


「あーもー、わかったっつーの!今度は60点くらい取れればいいんだろ!」

「そんな大口叩いて、本当に取れるのか?」

「本気出せば取れるっつーの。俺、一人で勉強する方が好きだから補習は要らねえ」


実際それで他の教科は良いだろ、と言うと、その事実から目は逸らせないのか、まあな、と岩崎は言った。


とにかく、岩崎と二人きりで勉強とか何の罰ゲームだって話だ。それだけは避けたい。


「じゃあ60取れなかったら停部な」

「うぐっ......」


そこは変わんねえのかよ!




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