【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
せめて赤点取ったらにしろよ、とは思いつつ、まあ仕方ないかと諦める。
「理貴頑張れー」
「……遠山ぁ。お前もこの前45点なんだからな。全然良くねえからな?」
「げ、理貴のせいで俺にも飛び火が……」
俺のせいかよ!
つか、昴余裕そうな顔して全然やばいじゃねえかよ。
というかまあ、昴は全教科そんな感じだからな……。正直もっと焦った方がいいと思う。
「ったく。木村も遠山も、今日のところはとりあえず部活ちゃんと行け」
俺は行こうとしてましたよーとむくれる昴と、バツが悪くなって目を逸らす俺。
まあ、岩崎と個室に二人きりっていう闇シチュエーションを避けられたんなら、部活をサボる理由もない。
どうせあと一週間もすれば、テスト週間になって部活もなくなるし。