【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー




今じゃ木村君と勉強することを当たり前のように受け入れてる私が居て。


いつも、そう。


気づけば木村君のペースに飲み込まれてる。


大体2時間くらいやってから、いつも勉強会は終わる。


「はー、やっぱ凄い分かり易いわ」


感心したようにそう言ってくれる木村君に、頬が緩む。


褒められて嬉しくない人なんか、いないもの。


「いえ、お役に立てたのなら良かったです」


そう言うと、木村君も柔らかく微笑んで。


じゃ、帰るか。と立ち上がろうとした木村君に倣って私も立ち上がろうとして。


ふと、机の上に置いていた手に、木村君の手が重なった。


「あ、ごめ──」




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