【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー





最低最悪な形で終わりを迎えたバレンタインデー。


あのバレンタインの日に、遠距離になっても、私のこと忘れないでください、って。


ずっと木村君のことが好きです、って。そういうつもりだった。


だけどどうやら、私は騙されていたようで。


おぼつかない足取りで歩きながら、頭の中は妙に冷静だった。


……そりゃ、そうだよね。

私なんかが、木村君みたいな人と付き合える方が奇跡みたいな事だったんだよ。


木村君は私と違ってお友達も多いし、カッコイイし、だからすごくモテるし。


女の子にだって、何回も告白されてるのを見たことがある。


そもそも、木村君が私に告白してきた時に疑えばよかったんだ。



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