ワケあり地味子と全国No.1暴走族?!Ⅰ
この喧嘩が始まって結構たつ。
なのに数は減らない。
逆に増えてきている。
きっと次から次へと屋上に来ているのだろう。
皆の息もあがってきている。
「手伝い、しようかな?」
綾がいう。
そして、
ピーn《ゲーム終了だ。勝者は姫・騎士チーム。
姫・騎士チームには6泊7日のハワイ旅行券をプレゼントする。
これより、午後の部を開始する。
1分以内で運動場にこい。》
わー。またムチャを。
さっきまで喧嘩していた人達は我先にと屋上から出て行った。
「ったく。翼の野郎、絶対シバく。
ところで、ここから一階に飛び降りれない人。」
「いつもなら飛べるんだがな。生憎、さっきので力が入らねー。」
「同じく。」
紗那が言った言葉に奏汰が同意する。
他の皆も同じようだ。
仕方ない。
「1人ずつおぶれ。そのまま降りるぞ。」
「「「「「了解。」」」」」
楓は綺羅を。
春木は海斗を。
良騎は翔を。
後残るは奏汰と紗那。
「じゃ、私は奏汰!」
そう言っておぶる三咲。
「じゃあ、私は理事長をシバいてきますね。」
そう言って屋上から飛び降りた綾。