ワケあり地味子と全国No.1暴走族?!Ⅰ
マズい!
「紗那!」
私がそう叫んで紗那も押したのと、
拳銃の引き金が引かれたのは、
ほぼ、
同時だった。
パァン
「理沙っ!!!!!!!!!!」
皆が私の名前を叫ぶ。
クラッ
鋭い痛みが全身を襲い、私は膝から崩れ落ちた。
ドサッ
ギリギリで紗那がそれを支える。
「おい!!!大丈夫か?…………………大丈夫なわけないか。
くそ!ごめん、余所見してたから……。」
視界がぼやけて顔が見えないが
きっと後悔、悔しさなどの感情がまじった顔をしていたのだろう。
「大丈、、、夫。
っは、、、只、今は少し眠いかな………………。」
そう言ったのが限界で、私は笑って気を失った。