ワケあり地味子と全国No.1暴走族?!Ⅰ
そのうち皆が食べ終わり、洞窟へ行くことになった。
「こっち、こっち!!」
私達が見つけたのは、でっかい岩石の下を潜って通れる隙間からでるところ。
ソコには広い空間と道がある。
その道を少し歩いたところ。
銀色に輝く水。
透明過ぎて少しの光も反射してその色に染まってしまう。
洞窟内の岩も水の揺らめきに合わせて、キラキラとひかる。
もの凄く、幻想的な場所だった。
「綺麗。こんなの初めて見た………。」
「すご…………………。」
「綺麗ですね……………。」
「幻想的だな…………。」
「…………凄い綺麗……………。」
上から綺羅、海斗、奏汰、紗那、翔の順に感嘆の声を漏らした。
「綺麗だよね………………。潜らなきゃ分からないから、他の人も知らない。
私達だけの秘密の場所みたいだよね。」
「地球なんとかって騒いでる日本でも、こんなに綺麗なとこがあんだな………。ビックリしたよ。」
「じゃあ行くか。毎年来よう。皆でな。」
そう、紗那がいった。
その言葉に頷く私達。
けど、この言葉は叶わない事になる。
それはまだ、少し先の話。
勿論、こんな事になるなんて、誰も予測なんかしてなかった………………。