ダウトゲーム【更新中】
結局、

優柔不断な男子生徒Bの告白場所を決めるために

三十分以上も付き合わされ。

その後、

告白されるまでに更に三十分近くの沈黙を経た結果。

教室へ戻る頃には

校内は閑散とした空気が流れていた。


夕陽に染まった廊下をペタペタと歩きながら鞄を取りに行く。

人の気配がなくなった廊下っていうのは

何でこうも

いつもより長く感じるのだろう。



「どうしてこんな日に限って7限授業な……っっとぉ!?」



ガラッ――ピシャッ!



「あっ、ご、ごめっ バイバイッ!」



教室から勢いよく飛び出してきた女の子



「え、うん。バイ…バイ……?」



今、アタシが昇ってきたばかりの階段を駆け降りていった。



夕焼けのせいかしら。

顔が真っ赤だったような。

泣いてたような。



ガラッ

「!」

……

教室の中に入って、その理由が明白になる。

西陽でオレンジと黒の世界に染まった教室の机達の中


そこには

右崎 柊がいた。
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