ダウトゲーム【更新中】
「えっ?フリ?!……何で??!」
思いっきり真剣に断ってしまった自分が
若干恥ずかしくなり
顔が火照る。
「告白しようと思った相手に
既に付き合ってる奴がいるとしたら……
ましてやそれが校内一、二を争うような奴だったら……?」
伏せていた視線を再び戻し、
言葉を綴る。
「だいぶ、減るんじゃない?
ーー告白の数」
色味のなくなっていた表情が一転、
綺麗すぎる微笑に変わるもんだから
またしても金縛りにあう。
声が出てこない私に対して
尚、話を続ける。
「俺とあんたが付き合うことで
告白を断る理由が明確になるし、
俺らの仲に入り込む隙がないってわかれば
告白の数自体も減らせるかもしれない。
勿論、実際は全部演技で
俺はあんたを好きな訳ではないし、
あんたも俺を好きな訳ではない。
お互いがお互いを利用するって訳。
――どう?」
――どう?って……どうなんだ……??