ダウトゲーム【更新中】
「え、ちょ、待って……!」

「待たない」

「あぁ、もうさっきから……右崎ばっかり……ずるい!」

「悔しかったら、やり返してみれば?」

「あっ、あっ…ほんともうやめて……!
お願い……っん!!



ぎゃーー!!やめてーー!!!」







突然の自宅訪問事件から数時間が経過し

アタシ達は絶賛桃鉄中である。






「ハートに願いをカードをそんなえげつなく使う奴、初めて見た……」

「俺、ハーゲンのバナナキャラメルクリーム味ね」

「っていうか、アイテムばっか使うとか狡くない?セコくない?男気なくない?」

「つべこべ言ってないで買って来いよ、万年ボンビー」



何だかんだで意気投合し

お昼まで一緒に食べてしまい、あっという間におやつの時間なのである。



「わかった、ジャンケンしよう。

アタシが勝ったら右崎が行く!

あいこか負けならアタシ行くから!」

「……桃鉄やった意味、なくない?」

「そう言いつつも、渋々と拳を構える右崎なのであった。」

「勝手にナレーションすんなや」

「せーの!さいしょっはグー!ジャンケンポンッッ!」

「……」

「っしゃ!!」

「……チッ」



何だかんだで、チョキを出してくれた彼は見事敗北。

ブツブツと文句を垂れながらも腰を上げてくれた。



「あたし、ストロベリー味ね〜♡」



聞こえてんだか聞こえてないんだか

乱雑なドアの開閉音が廊下に響いた。

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