ダウトゲーム【更新中】





「しゅ〜う〜〜!!!」




突然後ろから肩を組まれ、

よろける右崎。


ーーチッ

真横からは舌打ち。



「おっ前、なんで先行っちゃうわけー?!

俺、駅でしばらく待ってたんだけど!」


笑顔全開、
爽やか全開、
ヒダリ君の登場である。


あからさまにウザそうな態度の右崎に

揚々と絡みつく彼は

すぐ様、隣を歩くアタシを見つけ、



「おっ、珍しい組み合わせじゃね?

おはよー、ハナちゃん!

俺も教室まで混ぜてよ」



先週まで会話のひとつもろくに交わしていなかったクラスメイト達が並んで歩いてることに

大した疑問も抱かないらしい彼は

当たり前のようにアタシの横を歩き始める。







「一緒に行く約束なんて、ただの一度もしたことないよね……」


「えー、いつも待ってる俺、超可哀想じゃん(笑)」


「因みに、

今日からは帰りも別々だから」


「またまたぁ〜、素直じゃないんだから

柊ちゃんってば」


「素直以外の何物でもないよ」




そんな会話のキャッチボールがアタシの両サイドで繰り広げられている。


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