ダウトゲーム【更新中】


「あ、やばい!

宿題のことすっかり忘れて…ッィテ!」





ヒダリ君の逆サイドから髪の毛が引っ張られ、頭が傾く。



見れば、

右崎が左手にアタシの髪を一束、

若干引っ張り気味に絡めとっていて。



「それにしても、長いよね」



なんて、

淡々とその綺麗な指にクルクルと巻きつけながら弄ぶものだから

アタシの全神経が毛先に集中してしまい

頭皮がくすぐったくなる。




ヤ メ テ ク レ。




登校中の女子生徒達の視線が突き刺さる。


痛い。
怖い。
吊るされる!






早くも、心が折れそうである。
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