ダウトゲーム【更新中】
「ハナちゃんは、男性不信ではないでしょー」
背後から、
明るく元気、且つ、爽やかな声が降ってきた。
その声に反応して振り向く。
「ヒダリ君、あんたこそ告白されまくりでしょう、爽やか王子。
どうなの?あまりの過激さに女性不信に
は
………なりそうもないね。」
聞いても意味がなさそうなので、自己完結。
「ほら、全然不信じゃない(笑)」
ねぇー?
と風香と顔を見合わせて笑い合いアタシの後ろの席に座った。
昼休み恒例のサッカーから帰ってきたのだろう、
爽やかに輝く汗と
ツンツンにセットされていた短髪の黒髪を
タオルでガシガシと拭きながら
その整った顔を
笑顔いっぱいにしてアタシを見た。
――かっこよすぎる。
不覚にも、アホ面になって見つめてしまった。
何を隠そう、この男こそが昨年の人気投票で優勝を獲得したミスター
飛騨 利人(ひだ りひと)である。
彫りの深い顔立ち
誰とでも自然に明るく爽やかに接するその性格
運動神経もよければ
成績も学年1位
ミスターの中のミスター
爽やかの中の爽やかである。