ダウトゲーム【更新中】

後ろの席から乱入してきたヒダリ君。

普通ならウザったい台詞でさえも爽やかに言えてしまうミスター飛騨に風香が答える。

この2人もだいぶ仲が深まっているような気がする。


「利人、部活ないの?」


ほらほら、いつの間にか呼び捨てになってるし。


「今テスト週間。っていうか、それでも練習してたら昨日音出し過ぎて先生にバレてスタジオの鍵没収されちゃった(笑)」


「頭いいくせにバカね」


さてここで

ふとした疑問が浮かぶ。


「ん?ヒダリ君ってサッカー部じゃないの?」


「いや俺、軽音部だよ。

ギターボーカル。

文化祭の後夜祭で去年も歌ってたんだけど……」



「知らなかった……!」



昼休みのサッカーのイメージが強すぎて、運動部だと思いこんでいた。

体育館でギターを掻き鳴らすシーンを思い浮かべる。

うん、似合いますな。

一人納得していると、無邪気なヒダリ君に実にスマートに促されて

アタシ達3人は急遽ファミレスへ向かうことになった。




「よっしゃー!腹減ったー!!」






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