ダウトゲーム【更新中】
さらりとした髪が耳を掠めてくすぐったくて、

きめ細やかな白い首筋からは

なんだかすごくいい香りがして、

思ったよりも肩幅が広くって、

血管透けそうなくらい透明感があって、

流された髪を優しく梳いてる感触がして、

なんだかクラクラして、フワフワして……


いろんなことが頭の中を巡り巡って

事態を整理出来ずに

ただされるがまま。


唇が小さく動いて肌を食まれ、

アタシの身体が無意識に跳ねる。

「っん…」

と、ヘンな声が出てしまう。



ヤバイヤバイヤバイヤバイ。

動きたいのに

動けない。










それは、

ほんの10秒程だったかもしれないし

1分近くだったかもしれない。

時間の感覚さえ曖昧にさせる。









暫くすると、

小さなリップ音を立てて

右崎は首筋から離れる。

絡みつくような視線が

やけに丁寧で

目を離すことが出来きなくて

そのまま対峙した。
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