ダウトゲーム【更新中】
「また、えらく抽象的な……」


「教室で一発芸、みたいな?」


「それは絶対嫌。」


「一週間毎日デザート買ったげる、みたいな?」


「それは……うん、いいね」


「期間限定のいちごミルクプリンとか、どうよ?」


「超いい〜♡」


「でしょ?」



早くも口車に乗せられかけている。

気付け、アタシ。




「じゃあ、1教科だけにしてよ。

それなら乗ってやらなくもない」




仕方なしを装って、右崎に提案する。

実のところ、1教科だけでいいのならかなり勝算があるのだ。




「ハナの得意科目はひとつしかない、と。」


「キーーー!!ほんっと、口の減らない男!!

もーお替わりあげないんだから!!」


「わかった、わかったって。

何の科目がいいの?」




そう言って、

アタシに取り上げられた肉じゃがの器をさり気なく取り返す。



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