別れたオトコと会う時は
『遊びよ、遊び。』


カナコはそう言った。


ちょっと刺激が欲しかっただけ、とカナコは舌を出す。


そんなカナコは、とても可愛いらしくて、憎めない。


『しょうのない奴め…』


わたしは呆れて、そう言った。


『ま…カナコが良ければそれでいいんだけど』


わたしはカナコをジロリと睨み、言った。


『大切なものを無くさないようにしなさいよ!』


はあい、とカナコが小さく答えた。




< 106 / 200 >

この作品をシェア

pagetop