別れたオトコと会う時は
年下の男との恋愛。


熱く見つめる瞳。


力強い腕。


そして、人目を憚らず『愛してる』と囁く若い男の情熱に、女は、どうしたってかなわない。


その情熱は止まることを知らず、女の体を真っ直ぐ突き上げ、やがて女の体の中で爆発する。


カナコもまた、真っ直ぐ自分に向けられている若い情熱に戸惑っていた。


『…旦那と、別れろよ。』

若い男が言う。


カナコは鏡の前で身支度を整えながら、鏡越しに若い男を見た。




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