別れたオトコと会う時は
笑いながら、ユミが答える。


『同士…って言うのかな?』


同士?



『体の関係は?』


『無し!』


『「恋愛感情」は?』


『もちろん、有り。』


『プラトニック、って奴?』


『そ、プラトニック。』


ユミとわたしのやりとりを黙って聞いていたカナコが、素朴な疑問を口にする。


『…でもさー、一度エッチしたことある二人が、エッチを意識せずにいられるのかな?』


…確かに、カナコの言う通り。


『そういえばさ、ハナ昔、サイトークンに言われてたよね。』


思いがけない名前を聞いて、アイスコーヒーを吹き出しそうになる。
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