別れたオトコと会う時は
その時、ひらひらと紙が落ちて、わたしはそれを拾い上げた。


細長いその紙を見て、ハッとする。


わたしはそのまま頭を抱え、ダイニングテーブルに突っ伏し、小さく呻いた。


『うぅ…そうだ…。スピーチ頼まれてたんだ…。』






一当日は余興としてスピーチをお願いしたく、ご連絡致します一



そこに、


『ハナ先輩に誰より祝福して欲しいデス。』


ずっと相談に乗って可愛いがって来た後輩の、丸い文字があった一。








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