別れたオトコと会う時は

約束の時間を５分過ぎた頃、


『ハナ。遅くなってごめんね〜！…あれ？ハナ、痩せたね〜。』


屈託の無い、明るい笑顔を見せて、カナコがやって来た。


『ん？ハナ？どうした？』


カナコの明るさに、わたしはホッとして言った。


『いや…カナコが元気そうで何より。』


わたしが安心したようにそう言うと、


『…心配かけてごめんね。』


カナコが言った。


わたし達は目を合わせ微笑み合うと、ユミの家へ向かう。


『果物屋、ユミの家の近くにあったよね？』


わたし達は歩き出した。




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