別れたオトコと会う時は
『一緒に住み始めたァ!?』


カナコが素っ頓狂な声を上げた。


『ちょっと…カナコ。』


わたしはカナコを小突いた。


しかし、カナコの気持ちはわかる。


目の前で仲良く座っているユミと緒方さんに、聞きたいことはいっぱいあった。


『あ、持ってきてくれたメロン切ろうか?』


ユミがそう言って立ち上がろうとした時、すかさず緒方さんが、


『ユミ、俺がやるから座ってろ。体、大丈夫か?』


と言い、ユミの変わりにキッチンに立った。




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