別れたオトコと会う時は
『でも、泣きながらベランダに出て…帰って行く彼の姿見てたら堪らなくなって』


ユミは少し恥ずかしそうに、


『泣きながら大声で彼の名前呼んで「行かないで!」って叫んじゃった。』


そう言いながら、恥ずかしさをごまかすようにキッチンに目をやると、


『ちょっと、様子、見てくるね。』


そう言って、いそいそと席を立った。





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