別れたオトコと会う時は
『実際に一緒に住むようになって、強いと思ってたユミがこんなに可愛い女とは思わなかった。』


緒方さんがまるで宝物を見つけたように、ユミを見た。


『…ごちそうさまです。』


メロンをつついたフォークを置きながら、わたしは二人に向かって笑顔で言った。


『本当、もうお腹いっぱいだよ。』


カナコも言う。


そして、


『ユミ、よかったね。』


わたしとカナコは、ユミに抱き着いた。



『幸せになってね!』


ユミは何度も頷いて、泣きながらわたしとカナコを抱きしめた。




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