別れたオトコと会う時は
『だいたいさ、恋する女が「別れた後」のことアレコレ考えたって、無理があるよ。』


いつものカナコらしい一言に、わたしもユミも笑った。


『まあ、頭で考えてるようには行かないってことだね。』


『本当。』


わたしの言葉に、ユミが幸せそうに頷いた。


『それで、ユミ、体調はどうなの?』


『うん、大丈夫。今日は調子いい。』


『ユミちょっと痩せたよね。悪阻、酷いの?』


そう言ってカナコは思い出したようにわたしに言った。


『そういえば、ハナも痩せたよね。もしかして、ハナも妊娠?』



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