別れたオトコと会う時は
『松田、受付済んだのか?』


乱暴にわたしの隣に座ったアイツが、不機嫌そうに言った。


『…ほら、こんな風に杉田先輩がいつも邪魔してくるんだよ、ハナちゃん。』


松田くんがわたしに耳打ちする。



アイツが、松田くんをジロリと見る。


『…おっかね。』



じゃ、受付してこようかな、と松田くんは立ち上がった。


『んじゃ、ハナちゃん後でね!』


『早く行け。もうすぐ披露宴始まるぞ。』




アイツは松田くんが受付へ向かったのを見届けながら、


『全く、油断もスキも無い奴だな。』


と、呟いた。


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