別れたオトコと会う時は
「友人・同僚」で囲むそのテーブルの8人は、みんな知った顔ばかりで、わたし達はそんなアイツと松田くんの話を笑って聞いていた。


昔のままのその光景に、わたしはリラックスし、かつての同僚達とのお喋りを楽しんだ。


結婚のこと一。


子供のこと一。


仕事のこと一。


同僚達との絶え間無いお喋りに、幸せがあちこち顔を出して、顔が自然と綻ぶ。


『幸せなんだな。』


アイツがわたしの顔を見て、優しく笑う。


わたしは少しはにかんで、アイツに笑顔を見せた。




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