別れたオトコと会う時は
『…緊張しちゃって…ごめんなさい。』


わたしは一言お詫びをしてから、何度も繰り返し練習をしてきたスピーチを始めた。








新郎と、新婦の奈津美ちゃんとの思い出の日々一


その何気ない日常が、どんなに二人にとってかけがえのないものであるか…


幾重もの日々を乗り越えて、今日結ばれる二人。


一今日のこの日を迎えるまでに、どんなに涙を流したことだろう?


でも、わたしは知っている。


全てが輝く、大切な思い出になることを。


それらの日々に…、今、そしてこれからも、どんなに素晴らしい勇気を貰っているかを…。



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