別れたオトコと会う時は
窓の外の雨は優しく降り続いていて、あの頃のいろんな過ちを流してくれる気がした。


優しい雨に視線を預けたまま、わたしは言った。


『素直になりたかったな…。』


『ハナは素直だよ。』


アイツが言う。


『オレ達、いつも怖がってたんだな。』


わたし達は見つめ合う一


『あんな恋愛は、もう出来ないね。』










傷つけあった、二人一


相手を想えば想う程に…。


我が儘も


強がりも


自信が無かったのも


怖かったから一


本気の愛の前で


ただ、もがいていたんだ一



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