別れたオトコと会う時は
 






『サヨナラ』



わたしは心の中で呟いた。



多分、もう二度とアイツと会うことは無いだろう…。



振り向いて、今、アイツの胸に飛び込めたら…。




そんな衝動を必死で抑えた。


アイツが送り出してくれたこの道を、精一杯歩くために一。





雨粒が、アイツの傘に弾けてキラキラと輝いた。





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