別れたオトコと会う時は
わたしは一歩一歩、前に進む。


アイツとの距離が少しずつ遠くなる。



一これで、いいんだ一



わたしは自分に言い聞かせた。



きっと、これからもわたしは変わらぬ毎日を過ごすだろう一。



マサヤさんに愛されながら、時には夜、一人で泣くのかもしれない。


アイツのことを、思い出して…。



一でもそれは、もう、後悔の涙じゃない一



今、この道を歩くわたし。


この道を、信じている。



そして、この道の先にある未来の日々が、とても愛しい。


わたしは幸せを噛み締めて、静かに瞳を閉じた。




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